不動産投資マガジン

【失敗事例】医師も例外じゃない!? 不動産投資で失敗する2つの理由

2016.11.05
デメリット , 不動産投資 , 失敗しない方法
医師も例外じゃない!? 不動産投資で失敗する2つの理由

医師も例外じゃない!? 不動産投資で失敗する2つの理由

不動産投資にも残念ながら失敗してしまうケースが存在し、正しい知識を蓄えておかなければうまくいかないものです。今回は不動産投資でありがちな失敗のケースをご紹介します。今後不動産投資を検討していくのであれば、これからお伝えする内容を理解しておくことで失敗の確率を大きく減らすことができるはずです。

事例1:Tさんの例 ~新築物件での失敗~

Tさんは節税のため、新築のワンルームマンションの不動産投資を始めました。家賃収入から経費や毎月のローンの返済分を差し引くと、約3万円ほどの赤字がありました。それでも物件購入時は節税にはある程度の効果があったため、税金還付を含めると毎月の収支はプラスになっていました。

ところが時間が経ち、空室の期間も続いてしまったことにより毎月の収支は赤字になることが増えるようになります。Tさんは毎月の赤字が嫌になり物件そのものの売却を検討したものの、すでにそのときには購入価格から400万円以上価格が安くなっていたのです。
こうなってしまうと、いくら物件を売却したとしても残債分を全て支払うことはできなくなってしまいます。

事例2:Sさんの例 ~高額物件購入の失敗~

Sさんは高額物件がひしめく港区の中でも、お得な価格で販売されていたタワーマンションを購入しました。周りの物件と比較しても利回りも良かったため「他の人に取られないように」と焦って物件購入を決めましたが、高額物件特有のリスクを見落としてしまいました。

入居者は決まったものの「空調の効きが悪い」というクレームがあり、修繕工事を行おうとすると、なんと空調の交換費用に100万円もかかってしまったのです。
これはエアコンが家庭に良くある「壁掛け型」ではなく、天井に埋め込まれている特殊な構造だったため、交換費用も膨大になってしまったことが原因として考えられています。

失敗しないために不動産投資初心者が対策すべきことは?

ここまでで紹介した事例は両者とも「リスク」について目を向けられていなかった点が1つの原因となっています。

Tさんの事例は「資産価値の下落」というリスクが潜んでいます。新築物件の販売価格には、人件費やパンフレット、ホームページ制作費などの広告費も含まれているため、通常の価格よりも高くなることが一般的です。こうなると投資効率も悪くなるため、キャッシュフローを把握せずに、安易に新築マンションに手を出さないようにしましょう。

そしてSさんの事例には「高額な設備の修繕」がリスクとして挙げられます。この事例で取り上げたように、タワーマンションのような高額物件は一般的なマンションには無い設備や、通常よりも修理が難しく、修繕費が大幅に高くなってしまう可能性もあります。「良い物件だから急いで購入しなくては……」と考えてしまいがちですが、必ずその物件で起こりうるリスクを把握しておくようにしましょう。こういった出費についても検討していくことで、安全に投資を進めていくことができるのです。

まとめ

医師も例外じゃない!? 不動産投資で失敗する2つの理由

不動産投資も「投資」なので、失敗するリスクは常に存在しています。

たとえ医師であっても、資金に余裕があったとしても、リスクに一切目を向けない投資は控えておくべきです。しかし、ここまでで掲載した事例を前もって理解しておくことで不動産投資で成功する確率を高めることができます。

お金の流れ・想定される支出などを理解し、無理のない支払いを意識しておくことが不動産投資で求められる要素なのです。

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