医師の不動産投資基礎知識:インカムゲイン・キャピタルゲインとは
不動産投資を行っていく際に「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」という言葉を聞く方もいらっしゃるかと思います。投資を行うためにはこれらの用語を理解し、収入を得るためのメカニズムを理解しておくことが大切です。今回は不動産投資を始めていく方に向け「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」という言葉を解説していきます。
「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」とは
インカムゲインとは「運用益」ともいい、資産を所有していることで得られる収益のことを指します。
不動産では家賃収入、株でいう配当、そして銀行に預けている預金の利子などがインカムゲインにあたります。
キャピタルゲインは「売却益」ともいわれており、所有している資産の価値が高まり価格が上がることで得られる収益を指します。不動産や株式、FXなどでは、価格差を狙って売買をして得られる収益がキャピタルゲインにあたります。
インカムゲインとキャピタルゲイン、不動産投資で狙うべきはどちらか
不動産投資には「家賃収入」「売却益」の2種類の方法で収益を得ることができるため、インカムゲインとキャピタルゲインの双方から収入を得ることができます。これから不動産投資を始めていく場合、インカムゲインとキャピタルゲイン、どちらの収入を中心に考えていくべきなのでしょうか。
それぞれが抱えるリスク
不動産投資でいうインカムゲインは「家賃収入」にあたるため「空室」はリスクといえますが、入居者がいる限りは毎月決まった時期に収入が確保できます。一方でキャピタルゲインは、その物件の価値が上がらなければ収入を得ることは難しいという特徴があります。物件購入時よりも売却価格が下がることもあるため一般的に不動産投資はインカムゲインはリスクが少なく、キャピタルゲインはリスクが大きいと考えられているのです。
「インカムゲインを安定的に確保すること」がキャピタルゲインを高める鍵
2016年の国土交通省の発表によると、地価の全国平均は前年比の0.1%プラスとなり、8年ぶりに上昇する結果となりました。今後の動向次第では更に大きなプラスとなる可能性もありますが、マイナスに転じるリスクも無くはありません。
もし大きなキャピタルゲインを確保したいと考えるならば、このような「地価」という視点の他に「その物件は高い収益性を持っているか」という視点を持つことも重要になります。大きなキャピタルゲインを狙うにしても、まずは安定した家賃収入が確保できる物件を選定しインカムゲインを確保していくという視点を持つことが大切です。
「この土地はこれからも価格が上がっていくだろう」とキャピタルゲインだけを狙って投資をする場合は、土地の値動きを確認し続けなければなりません。場合によっては地価の下落がもたらす「資産価値の低下」というリスクを背負う可能性があることを覚悟しておく必要があります。
空室を可能な限り減らせるように適切に物件を管理してインカムゲインである家賃収入を高めていくことで、その物件の価値が高まり、売却時に大きなキャピタルゲインにつながるのです。
まとめ
不動産投資ではインカムゲインとキャピタルゲイン、双方から利益を確保することができますが、それぞれの特徴やリスクなどを把握しておくことが不動産投資の成功につながります。安定かつ大きな収入を得るためにもインカムゲインとキャピタルゲインを意識した不動産投資を心がけましょう。